2.79 to 2.80Beta 移行メモ

どうも、ぼくです。

本記事は Blender Advent Calendar 2018 6日目の記事です。

11/30に Blender 2.80 がベータになりました。ベータリリースについては前エントリに書いてますのでご覧いただければ。

今回の対象は、3Dビューの基本的な操作を対象にしました。移行、というよりは操作メモですね。思ったよりも変更点がありすぎて、かつ感覚的に使っていた機能を文字に起こすのもちょっとしんどい感じ。なので画像とかつきません。余裕ができたらほかエントリでもうちょっと詳しくとかもできるかも。他の画面とかも。

QA:

最初にQA。

Q. 現在のベータ版の段階で Blender 2.80 はオススメですか?

A. ほとんどの場合、「いいえ」です。少なくとも「開発途中版」なので、バグとかまだある状態です。いわゆる「きちんとしたソフト」の状態で使いたいのであれば、

  • 2.80公式リリースが出る
  • 2.80用リファレンスマニュアルがそれなりに整備される

という段階まで待つ、または2.80用チュートリアルがいくつかリリースされる等、ある程度知見がたまるまでさらに待った方が良いです。動向を見つつ来年の夏、SIGGRAPHの時期あたりにチェック、というのでも全然遅くないと予想しています。(標準でない)Add-onの対応とかもありますしね。

「今から使っている」という方は、とにかく新しいオモチャ使ってみたい、バグハントに協力したい、っていう方だと思うので、そういう方は勝手に楽しんでどうぞ、的な感じでしょうか。特に止める理由もないですし。

現状悩んでいて、いわゆる「社会運動はどうやって起こすか」の中の「『最初のフォロワー』になりたい」って言ってるような方には「グズグズするな、直ぐにだ!」って言ってあげることにしてます:) まだそんな人に出会ってはいないですけど。

Q. ベータ版使うにあたって注意点とかありますか?

A. 「ベータ版」であることに注意して使えばいいと思います。

  1. いわゆる「プロダクションレディ」の状態ではないので、本番に使わない方が良いです。
  2. 正式リリースに向けて継続して開発されており、日々変わっているので、常に最新のビルドを使うようにしてください。昨日まで動かなかったものが動くようになっていたりします。
  3. 2.79以前と機能およびファイルの互換性が無い部分があるので、 2.79 のファイルを 2.80 で開いた場合に正常に読み込まれない場合があります。
     2.80で保存したファイルも2.79で読み込めなくなることがありますので注意してください。
  4. 2.80用リファレンスマニュアルはまだ未整備なので、自身で使い方を見つけながら進めていくことになります。
  5. バグを見つけた場合には必要に応じてバグトラッカーに報告してあげるとBlenderがより良くなる手助けとなります。

Q. 左クリック選択がデフォルトになりました。デフォルトに従ったほうが良いですか?

A. はい。マニュアルやチュートリアルでは断りがない限り「デフォルト状態での操作」を前提としますので、少なくともこれからBlenderを習得しようという方は「左クリック選択」の設定でいいと思います。以前のバージョンを右クリック選択の設定で使っていた方も一度左クリック選択の設定を(ある程度の期間)試してみて、自分に合うかどうか確認してみたら良いでしょう。

移行メモ:

自身はBlender 2.79まで結構長いこと使っていることもあって、2.80初学者の視点ではなくある程度使っている目線、2.79との「差分」で見ています。ですので説明として足りない、参考にならないところもあるかと思います。なお、2.79までは「右クリック選択」を使っており、今回はデフォルトの「左クリック選択」、「General」テンプレートで、これに触る、という形で進めていきます。UI言語は英語。

移行と言っても、基本的な操作のところくらいしかまださわってないのでわかりません。あと各部分の呼び名は正確じゃないと思いますのでよろしくどうぞ。

なお、2.80ちょいちょい触ってはいますが、今だに右クリック選択の癖が抜けないので、コンテキストメニューが頻繁に\コンニチハ/してくる状態であることも記しておきます。

ひとまず、2.80で参考になるページいくつかあげときますね。

これからトラッキングするといいのは Blender.Today のストリーミングアーカイブと BlenderDevのそれ。週に1回、Pabroさんが進捗報告的な感じで説明してくれてます。

初期設定、ユーザー設定

最初にキーボードレイアウト、テーマ等を設定する画面が出ます。そのあといつもの。

デフォルト設定では 2.80 キーマップ、 左クリック選択、ダークテーマ

ユーザー設定画面は Edit>Preference から。

レイアウト、エディタ

「General」テンプレートをもとに進めていきます。

  • 画面上の情報エディタがなくなりました。エラーメッセージを見たい場合には…Python Console?
  • 画面一番下にマウスのボタンやキーを表示する欄ができました。コマンド実行中のキーもここに表示されます。
  • オペレーションプロパティや3DViewのヘッダの位置が異なること、トランスフォームギズモの位置が右上になっているので、何かしようとするときに画面全体見ないといけない感じです。2.79では作業時には左下あたりを見る癖がついていたことを再確認させられました。
  • スクリーンレイアウトの変更については、2.79まであった左下すみと右上すみの三角はなくなりました。2.80からはマークはないものの4すみ全てでエディタの分割ができるようになりました。
  • 画面左下に操作の補助となる、ボタンやキーで何ができるかを表示する個所があります。はじめのうちはそこを注意深く見ながらコマンドの動きを覚えていく感じですね。

視点変更

テンキー付きキーボードを持っていない環境では、これがすごく悩ましい感じです。

  • 画面右上のビューポート用ギズモをドラッグ、または対応する軸の色の部分をクリックして視点変更可能です。
  • テンキーを模倣で 視点変更は楽になりますが、エディットモードの選択モード変更 頂点/辺/面=[1]/[2]/[3] が無効になります。
  • Pie Menu Add-onを有効にすると[Q]キーからのパイメニューで視点変更できるようになりますが、Quick Favorite メニューを使えなくなります。
  • [Alt] + 中ボタンドラッグでフロント・サイド等のビューに切り替えができます。マウスジェスチャーのような感じ
  • 中ボタンドラッグ中に[Alt]キーを押しながらカーソルを移動させると45度ごとにスナップ(2.79にもありました)

Quick Favorite メニューを使う方向で考えると [Alt]+ のマウス操作でビューを切り替えるのが良さげな気がしてきました。

ギズモ(マニピュレーター)

トランスフォームギズモはいつも出ている、というものではなくなりました。以前のバージョンでいつも良く見ていたギズモはオブジェクトが選択されている状態で、Transform系コマンドのモード時に表示されます(コマンド実行中も表示されます)

  • 矢印で1方向の拘束をかけられましたが、そばにある四角で平面で拘束するようになりました。

なお、押し出し、シアー変形、スピン等のコマンドに操作補助のギズモが使えるようになっているので確認しましょう。

コマンドアイコン

旧ツールシェルフの位置にコマンドアイコンがずらっと並んでいます。目に見えない境界(!)をドラッグすると、アイコン1列、アイコン2列、アイコン+テキスト、のレイアウトに変化します。最初のうちは アイコン+テキスト にしておいたほうが良いと思います。

なお、アイコンの右下に三角がついているものは複数のコマンドを持っています。アイコンをクリックすると下の層のコマンドが表示されます。

[T]で隠れます。ツールシェルフ時代の名残でしょうか。実はこのコマンド、[Shift]+[Space]でメニューとして呼び出すことができます。

なお、Release to Confirm がデフォルトで有効になっているので、アイコンからだと基本的に以下のようなコマンド実行になります。

  1. アイコンをクリック
  2. マウスカーソルを適切なところに移動
  3. 左ボタンドラッグ
  4. 左ボタンを離すと確定

選択

選択はデフォルト左クリックになりました。

[W]キーで 選択・矩形・塗り潰し・投げ縄 を切り替えます。2.79のスペシャルメニューと間違えて誤爆しまくりです。右クリックはコンテキストメニュー。

何もないところでコマンド解除。

[Alt]+クリック でループ選択 は旧来でもありましたが、それに加えてダブルクリックでもループ選択できるようになりました、ってお話。

[C] の塗り潰し選択と、コマンドアイコンからの塗り潰し選択が違いますね。ショートカットキーは旧来のものとも若干違うし…

  • コマンドアイコンから 中ボタンで視点の回転が可能。 [Ctrl]+左ボタンドラッグで選択解除
  • [C]→左クリックで選択、中クリックで選択解除 塗り潰し選択中は どちらかのみ、視点回転はできない

トランスフォーム

スケールケージが新しく加わりました、以上!

コマンド(メッシュ編集)

メッシュオブジェクトをエディットモードで操作する時のお話。

コマンドアイコンをクリックしてからの実行と、ショートカットキーからのコマンド実行に差がありますので、コマンとアイコンからか、ショートカットキーからかどちらか一方の操作に合わせる方が習得しやすそうかな、と思います。

  • [New] Offset Edge Loop cut
  • [New] Poly Build
  • Shearがここに選ばれている
  • [1]/[2]/[3] = 頂点/辺/面 で切り替え

3Dカーソル

3Dカーソルが「傾き」を表現するように。

  • コマンドボタンから3Dカーソルモードにしてクリックでカーソルをおくことができます。
  • Shift+右ドラッグで3dカーソル移動、[Ctrl]でスナップ。スナップモードを頂点にしておくと頂点に吸着。
  • [Shift]+[S]のスナップメニュー(pie)でカーソルをスナップ可能。

オーバーレイ・ビューモード

3Dビューエディタのビューモードは2.79から大きく変わってます。3dビューの右上あたりに固まっているアイコン、メニューから変更します。

  • Overlays(オーバーレイ)で各表示の制御を行えます。
  • ソリッド表示モード時のMatcapは自身で用意したMatcap用画像を使うことができます。(関連?)
  • ソリッド表示モード時のColor:Randomは多くのオブジェクトがあるときに色をランダムでつけてくれるのでオブジェクトごとの識別がしやすくなります。
  • LookDevモードはシーン画像を設定してどのような見た目になるかを確認するのに役立ちます。

メニュー、ショートカットキー

2.79までのショートカットキーのいくつかは変更されたり、ショートカットキーが割り当てられていない場合があります。

コマンドアイコンクリック、メニュー選択して、というのではマウスの移動も結構なものになってしまいます。なので「コマンド検索」を多用しています。[Cmd]+[F] で(OS Xのみ)。[F3]も同じですね。

コレクションとツリービュー

ツリービューはデフォルトでView Layerになっていて、コレクションごとにまとめられた形で表示されますが、親子関係等のヒエラルキーを確認したい場合にはScenes に変更して確認しましょう。

ファイル

2.79b とそれ以前の.blendファイルは2.80と互換性がありません。Blender Internal のマテリアル設定はそのままで使えないと思っていいです。2.79からのファイルについては Append で2.8に持っていくとトラブルが少ない様子。

終わりに

3Dビューの基本的な部分とほんの少しでこの分量になりました。これは覚えることたくさんありそうですね。まあ、まだベータ版なので画面やコマンドについて変わる可能性もあり得ますので、まあそこまで本気になって覚えなくてもいいかな、程度でぼちぼち時間をかけてやっていこうかなと思います。

画面操作については、2.79でショートカット主体で操作していた時に比べて間に操作が入っていて、少しもどかしい感じ。あと画面全体見回す感じも結構な。この辺は設定詰めたりとかで対処できればいいですけど。

とまあつらつら書いてきましたが、以前のバージョンに比べて視認性が良くなったり、「簡単そうに見える」というのは感じられました。とはいうものの、Blenderの機能的な部分が落ちているわけでもないので「ああ結局はBlenderよね」っていうのが自身が持った印象です。

基本的な操作についての変更点がわかってればそれなりに使えそうな気がします。新し物好き、遊び道具として使ってみたい方は、ためらわず飛び込んでみたらいいと思います。

明日12/7の Blender Advent Calendar 2018は @daisycutter7 さんの「初心者による初心者の為のアニメーションノード」です。

ではー。

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